こんにちは。たぬきです。今回は映画「ガンヘッド」の感想を書いていきたいと思います。1989年に公開された高嶋政宏主演のSFロボット映画(特撮映画?)で商業的には失敗したと言われています。ネット上でも酷評されていますね(苦笑)それでも私はこの作品が好きなので色々と語りたいと思います。
あらすじ
西暦2025年、巨大コンピューターカイロン5が人類に宣戦布告。人類はガンヘッド大隊を投入するがカイロン5をまもるエアロボットの前に敗北する。2039年、コンピュータ・チップを求めてやってきたトレジャー・ハンターBバンガーが突如現れたバイオドロイドの襲撃を受ける。生き残った主人公ブルックリンとテキサスエアレンジャーズのニムは地下で生き残っていたセヴンとイレヴンという子供たちと出会う。カイロン5が再び人類に対して最終戦争を起こそうとしていることを知った彼らは、ガンヘッドを有人用に改造し、カイロン5、エアロボットに戦いを挑む。
感想、ネタバレ
結論から言ってしまうと
「なんかよくわからないし残念。でも、かっこいい!!」
です。
残念な理由
- 説明不足で何が起こっているのかよくわからない
色々ありますが例を挙げると、エレベーターに乗っているときにメンバー同士で会話をしているといきなり天井に穴があいてリーダーであるバンチョーがエレベーターの下にあいた穴に落ちていきます。一瞬なのでなにが起きたのかわかりません。そのあとバンチョーが落ちたとセリフがあるので「ああ、落ちたんだ」とわかります。しかし映像を見ただけだとさっぱりわかりません。おそらくはバイオドロイドが天井を突き破りバンチョーと一緒に床下を突き破って落ちていったと思うのですがバイオドロイドは一瞬も姿を現わさないのでわかりにくいです。
- 映像が全体的に暗い
舞台は400階建てのタワー内。映像は薄暗くあまりいい雰囲気ではありません。DVDに収録してあったメイキングで監督やスタッフがクリアに見せない、明るく撮ると現実味がなく薄っぺらな表現になるという趣旨の発言をしています。また夜の造船所や工場で撮影したとあるので仕方ないのかもしれません。
- 世界観、設定がよくわからない
冒頭のナレーションや登場人物の台詞で世界情勢などが語られていますがいまいちよくわかりません。鉱物がどうの、バイオドロイドの暴走がどうの、そもそもカイロン5はなぜ人類に宣戦布告したのかなどわからないことが多いです。
- バイオドロイド
序盤にバイオドロイドと銃撃戦を繰り広げるのですがバイオドロイドがはっきりと映るシーンがありません。画面を一瞬走りぬけるシーンや体の一部しか映りません。どんな敵なのかさっぱりわかりません。終盤になってようやく全体像が見えるのですがなんだか着ぐるみ感があってしょぼく見えて残念です。
- 登場人物たちがすぐにやられる
序盤でトレジャー・ハンターの一団であるBバンガーのほとんどのメンバーが何の見せ場も無いままあっという間にバイオドロイドにやられてしまいます。助かるのは主人公であるブルックリン(高嶋政宏)だけです。Bバンカーのメンバーたちは見た感じキャラが立っていたのでもう少し活躍してほしかったです。
かっこいい理由
- ガンヘッドのデザインが良い
私は二足歩行のかっこいいスマートなデザインのロボットより無骨なデザインのロボットが好きです。ガンヘッドはロボットというよりも腕のついた変形できる戦闘車両という感じでかっこいいです。
- ガンヘッドの人間臭さ
ガンヘッドはロボットにもかかわらず言うことがちょっと臭いくらいかっこいいことを言います。
「確率なんかくそくらえでしょう」
「決意した人間の勝負は予測できません」
「死ぬときは直立モードで」
人間がしゃべったらちょっと恥ずかしく感じますがロボットが英語で話すとなんとなくかっこよく感じます。
- 実物のロボット映画
今、ロボット映画を作ろうとしたらパシフィック・リムのようにCGで作るでしょう。実物のロボット映画というだけで価値があります。特に冒頭の兵士と一緒に走行しているシーンはとてもかっこいいです。
まとめ
残念な部分のほうが多くありますが、ガンヘッドがかっこいいからいいじゃないですか(笑)「ガンヘッドがかっこいい」それだけで十分です。続編が作られることは100%ないでしょうがもし作るならもう少しわかりやすい設定や明るく広い場所で戦うシーンを描いてほしいですね。